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Visita a Sernancelhe, Jan, 2005

2005年1月 セルナンセーリェ訪問の記録

2005/02/10 11:34:31

旅の終わりに

少年ロドリゲスがどの様にして港へ出たかは、全く分からないが、 セルナンセーリェからポルトの港に出ようとしたなら、 ドゥロ川を跨ぎ、 マラン山を越えねばならない。

マラン山は、ドゥロ・ワインの葡萄の産地であり、 急峻な坂にびっしりと葡萄が栽培される様は、 フランスのローニュ地方北部(ビエンヌ--バランス間)を思い起こさせる。 濃密なドゥロの赤ワインは、ポルト酒の(酒精強勢添加前の)基礎となるため、 地元の人は「ポルトワインは実はドゥロワインだ」と自慢する。

ドゥロの赤ワインは、ドゥロ川を下るラベーロ(rabelo ← rabo 「尾」)舟によって運ばれた。 少年ロドリゲスが山を越えたか、ラベーロ舟で川を下ったか、今知る者は無い。


マラン山の峠の風景、ビラ・レアルからポルトへの道中でここを越える

マラン山の峠にて丸山教授

マラン山の峠にて岸本博士・丸山教授

犬(ビラ・レアル市中にて)


ドゥロ川に浮かぶラベーロ(ワイン運搬船)
José Nogueira Gil / Eduardo Cunha(2002) Guia de restaurantes e gastronomia : Portugal(2002)より


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