小川・浅井台湾資料には、 台湾の言語・民族に関する千種を越える文書・資料 (フィールドノート、 手稿・原稿、 パンフレット、 孔版文書、 地図、 語彙カード等)、 22000枚を越える写真、 40程の録音、 映画数本が含まれている。 この中には、すでに絶滅した平埔族のシラヤ語文書や、 貴重な歴史的原文書である「新港文書」等も含まれる。
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| 小川尚義 Sideia-English 対訳辞書草稿 (文書番号 OA060) | サアロア族の盛装 (G03-001) |
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| 浅井恵倫 カナブ伝説の研究ノート(文書番号 OA269) | サオ族の杵歌(C02_01-27/28) | |
| ♪ 浅井恵倫採集の「カナブ蕃 出草の歌」の一部(Real Media Player 形式) ♪ 40秒 【音源資料の例】 | ||
これは土田滋(元所員・東京大学元教授・台湾順益原住民博物館元館長)の主宰する 共同研究プロジェクト「浅井・小川未整理資料の分類・整理・分析」 (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2000~2003年度) の研究成果の一部である。 この研究プロジェクトは、 土田滋(主宰)、 笠原政治、 清水純、 末成道男,、 谷智子、 中西裕二、 宮岡真央子、 森口恒一、 吉澤誠一郎、 三尾裕子、 豊島正之が参加して行なわれた。
関連出版物に、 三尾裕子・豊島正之編(2005.3) 「小川尚義・浅井恵倫 台湾資料研究」 (395pp., 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、非売品)がある。
この語の指す漢族以外の台湾の民族は、 以前から、平埔族と高砂族のように、 しばしば二種類に区分されてきた。 これは、清朝時代の「熟番」・「生番」の二大分類に淵源がある。 「熟番」とは清朝に帰順した人々、「生番」がそれ以外を指し、 清は「熟番」には「番餉」を納入させ漢人式の姓名を名乗らせた。 日本の植民地政府もこの区分法を踏襲して「熟蕃」「生蕃」区分を戸籍に登録させたため、 このような分類法が定着した。
こうした歴史背景を持つ公式用語の「原住民」は、 上記の二大分類のうち、漢族以外で且つ漢化していない民族を指しており、 厳密には、現在の漢化した「平埔族」は含まないことになる。 しかし、以下のページに掲げる小川尚義・浅井恵倫が研究を進めた時代の台湾では、 事情は現代とは異なり、 この二大分類双方を包合する呼称の必要があるため、 以下のページでは、 便宜的に「原住民」の語を台湾非漢族全般を指して用いている。